トヨタ自動車の研究開発費

ターミネーター3の冒頭でレクサスが登場したのを観て、なぜか「トヨタは凄い」と思った記憶があります。あのときTOYOTAは世界を代表する企業だということを改めて実感しました。

さて昨日のニュースでトヨタ自動車の水素で動く自動車が紹介されていました。この車はガソリンに代わり水素で動く車です。車の進化がスゴイ。

水素と酸素を化学反応させて電気をつくる燃料電池を動力源とするクルマです。車両の開発には、トヨタが培ってきたハイブリッド技術をコアテクノロジーとして応用しています。
ガソリンに代わる燃料である水素は、環境にやさしく、さまざまな原料からつくることができるエネルギー。

この燃料自動車を創りだすためにトヨタがどれくらいの研究開発費を投資しているか知りたいところですが、この研究開発費を正確に把握するのは内部関係者でないかぎり不可能です。そこで今回はトヨタ自動車の燃料自動車を含む自動車生産に研究開発費が年間でどれくらいの投資をしているかリサーチしてみました。

トヨタ自動車の研究開発費は年間どれくらいか？

(単位:百万円)
(SD：有価証券報告書)

右の縦軸は売上高の数値で、左側の縦軸は研究開発費と広告費の数値を表します。売上高と研究開発費は自動車販売にかかるものだけですが、広告費は自動車販売以外の広告費も含まれています(広告費に関しては、自動車販売にかかる広告費が公表されていません)。

この2007年から2012年までの出来事としてはリーマン・ショック(2008年)と東日本大震災(2011年)です。

まず売上に関してはリーマン・ショックの2008年から2011年まで相当落ち込んでます。
研究開発費と広告費は2009年を底に徐々に切り上げてます。

因みに2009年の研究開発費は6600億円強。広告費は3000億円強。2012年の研究開発費は7850億円、広告費は3300億円。

Photo credit by Melissa Hincha-Ownby

トヨタ自動車の研究開発費と広告費

トヨタ自動車の研究開発費と広告費では約２倍の開きがあります。売上高に占める研究開発費の割合は約4％弱。トヨタの研究開発費は原則として常に売上高の4%未満に抑えられてるようです。

2009年以降、研究開発費は上昇していますが広告費の概ね横ばい。研究開発費は将来への投資という意味合いがあって将来の売上を左右するので、むやみやたらに削減できません。

広告費はむやみやたらに削られてしまいます。不景気になるとメディアの業績が急激に悪くなるのはこのように各社が広告費を削るからです。ただ広告費を削れば、売上が敏感に反応するという現状もあります(広告費を増やすと売上が逆V字になる業種もあります)。

トヨタの研究開発費は約7850億円。この巨額の投資があるので燃料自動車のような車が誕生しているのかもしれません。

楽天の年間売上高が4500億円弱なので、楽天の売上を上回る金額をトヨタは研究開発に投資しているわけです。

本日のまとめ

トヨタ自動車の研究開発費は楽天の年間売上高よりも大きい

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