宝くじと税金に絡めて、外れ馬券も経費になるか？

2ヶ月前にこのBlogで、松屋のプレミアム牛めしから考える価格の上げ方を記載しました。

一部の松屋店舗でプレミアム牛めしが販売休止になって、ふつーの牛めしが復活するとのニュースがあったので、他Blogですが、エントリーしました。

松屋のプレミアム牛めしは顧客のニーズを外して失敗したのか？

話は変わりますが、先日、銀座にいた際に、すごい行列ができていたので、何の行列か確認してみると、その行列は西銀座デパートの宝くじ売場まで続いていました。年末ジャンボ宝くじ7億円です。

宝くじは、”貧乏人が支払う税金” と言われることがありますが、”実現可能性のある妄想をする権利” だとも言えます。もちろん、実現可能性は限りなく低いです。

さて今回は、宝くじに関連して、宝くじと税金、馬券と税金について記載します。

もし宝くじが当たったら、税金を支払う必要があるか？

既に年末ジャンボ宝くじを買って、連日妄想に更けている社会人や高齢者は多いと思います。

宝くじを買っても、叶わない妄想の予備知識として、宝くじに税金がかかるか否かについて、結論から言います。

既にご存じだと思いますが、宝くじに税金はかかりません。

根拠は、当せん金付証票法になります。当せん金付証票とは、いわゆる宝くじのことです。この法律の13条に

“当せん金付証票の当せん金品については、所得税を課さない。”

とあります。

税金は支払う必要はないとされていますが、実質的な税金は、宝くじ購入時にその代金の一部を自治体に支払っていると言えます。

宝くじの当選金受取後の税金には注意

宝くじに当選した場合、知人などに対して、当選金の一部を分配することがあるかもしれません。このときは贈与税が発生する可能性もありますので注意が必要です。

贈与税の税率については
【図解で簡単にわかる】改正された贈与税の税率はどうなったか？
で確認できます。

宝くじに当選して、急に羽振りが良くなると、税務署から「お尋ね」が来る可能性もあります。お尋ねに備えて、万が一、宝くじに当選した場合には、みずほ銀行などから当選に関する証明書などを取得しておいた方が良いです。

外れ馬券は経費になるか？

まずは外れ馬券の有名な実例として、下のようなニュースがありました。

競馬の馬券を大量購入して得た利益を申告しなかったとして所得税法違反罪に問われた元会社員（40）について、大阪高検は23日、外れ馬券も経費と認めた上で有罪とした大阪高裁判決を不服として、最高裁に上告した。 検察側は「馬券購入による所得は一時所得で、当たり馬券の購入費だけが経費」として、課税額は約5億7100万円だと主張している。高裁は一審同様、雑所得として外れ馬券も経費と認め、課税額を約5200万円に減額した(時事通信)

多くの競馬ファンの関心は、

①　馬券の払戻金は一時所得か、雑所得か

②　外れ馬券は経費になるか否か

という点だと思います。

この点に関して①ですが、所得税法上
一時所得とは、～中略～ 営利を目的とする継続的行為から生じた所得以外の一時の所得

とされているので、馬券を購入する行為が “営利を目的とする継続的行為から生じた所得” にあたるかどうかが、まず問題になります。

また②ですが、

一時所得の場合の経費は
その収入を生じた行為をするため、又はその収入を生じた原因の発生に伴い直接要した金額に限る

とされているので、当たり馬券ではない、外れ馬券が “直接要した金額”にあたるかどうか、さらに問題になります。

この案件に関しては、最高裁に上告中で、まだ最終判断が出いていないようです。

ただ高裁までは、馬券の払戻金は雑所得で、外れ馬券も経費と認めています。

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