パスタとスパゲティの違い知ってますか？イタリア料理用語辞典によれば、パスタとはスパゲティやマカロニを含めた総称のことで、スパゲティは中が空洞ではない細長いもののことらしいです。なかなか違いを意識してる人は少ないかもしれない。
さて、今回は日本の飲食店店舗数推移と市場規模について記載します。
日本の飲食店舗数推移
絶対数でみると、1996年(836千店)から2012年(575千店)までの間に約３割の飲食店が消えていることがわかります。
わたしがよく行くレストランや居酒屋等も確実に減少(閉店)していることがわかります。飲食業界が厳しいことはこの数値が表しています。
※ 最新の居酒屋・炉端焼きなどの店舗数のトレンドについてはリンク先の記事で図解しています。またその中でイタリアンや回転寿司の店舗数についてもコメントしています。
実際、都内を歩けば繁華街に限らず山の手線内の飲食店も頻繁に入れ替わっていることがよくわかりますね。
また1年前には業績好調だった飲食店も１年後には傾いているということも珍しくはありません。
店舗の減少原因には、不景気が原因となっていることはもちろんですが、外食元年と言われた1970年前後に創業した経営者の後継者がいないことも理由として挙げられます。
上の図で飲食店の店舗が減少しているということはわかりましたが、外食産業の市場規模はどれほど縮小しているかをみてみます。
外食産業の市場規模
外食産業の市場規模は1997年の29兆円をピークに減少傾向にあり、近年は横ばいですが、今後は人口減に伴う胃袋数の減少により増々市場規模が縮小することは容易に予想できます。人は高齢化すると食べる量が少なくなるので、高齢化社会が更に進行すれば市場規模の縮小スピードは加速するのではないでしょうか。
ちなみに1997年ですが、この年から生産年齢人口が減少していると言われているので、生産年齢人口の減少と市場規模の縮小開始時期がピタリと一致します。
「不況の原因はこれだ!?生産年齢人口の減少をグラフ化してみた。」
さて、飲食店が閉店を回避するためにはどうするか。売上を伸ばすか、費用を削減するか、(当然のことながら)大別するとこの２つに分けることができますが、飲食業界に限らず他の業界でもどうやって売上を伸ばすかは永遠の課題になっています。
飲食店が売上を伸ばす方法として、熊本発の「味千ラーメン」が参考になります。この味千ラーメンは、アジアに軸足を置いて日本も含め700店以上展開しており、中国だけでも相当な売上を計上していると推定できます。
味千ラーメンの戦略をみるに、当初から日本の市場は念頭にないように思われます。「おそらく」最初から世界を目指しているように感じます。
「外食産業の市場規模縮小と飲食チェーンの海外進出ランキング」
因みに東京には立教大学の近くに１店だけ味千ラーメンがありますが、熊本で食べた味千ラーメンの味とは若干違うような気がしました。
飲食店の業態別別市場規模
レストラン、そば、居酒屋など業態別の市場規模は【最新】飲食業の市場規模推移を飲食店の業態別にプロットした。に記載しました。
業態別の店舗数や市場規模についてご興味のある方は、下のリンク先でご確認ください。
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