社会人になって働きだすと、時間のないときや、深夜遅くに帰宅したときに、カップラーメンで済ませた経験のある人は多いと思います。学生の場合には、お金がないときにカップラーメンで済まるかもしれません。自分もカップラーメンで済ませたことはたくさんあります。
そこで今回は、POSレジが集計したカップ麺の売上ランキングについて紹介します。
POSが集計したカップラーメンの売上ランキング
カップラーメンの売上ランキングをみる前に、POSデータの集計方法について説明しておきます。
データは、㈱KSP-SPのKSPワイドを活用し日本食糧新聞社が加工。
KSPワイドは、全国食品スーパーPOS情報「KSP-POSデータ」をインターネットを通じて分析、ダウンロードができるPOSデータサービス。経済産業省の外郭団体流通システム開発センターが運営および管理する流通POSデータとJANコード統合商品情報データサービス「JICFS/IF-DB」に加え、独自に有力企業、店舗の販売情報を追加した全国の食品スーパーマーケットの150チェーン、約1,033店舗(2016年5月現在)の販売実績データで構成される
ということなので、POSデータの集計データには信ぴょう性があると思います。
このランキングを見てみると、既に市民権を得ているはずの味噌ラーメンとトンコツラーメンが入っていませんね。それよりも、味噌とトンコツよりも人気が落ちると予想していた焼きそばがランクインしてます。
ランクインしているカップラーメンは、認知度が高くて、商品としてのブランド力のある麺が上位を独占しています。
POSが集計したスナック菓子のランキングは、「うす塩」味の商品が上位を独占していましたが、カップラーメンの場合は、醤油とか、味噌とか、特定の「味」に人気が偏っているわけでもないようです。
POSデータにみるスナック菓子の売行き状況。1位はやっぱりあの商品!
カップラーメンは時間のないときに、気軽に、簡単に食べるものなので、「必要最低限の美味しさ」があればOKで、「必要以上の美味しさ」は求めていなくて、消費者は認知度の高いラーメン、ブランド力のあるカップラーメンに手を伸ばしているのではないかと思います。
商品のブランド力は月日の経過と伴に少しづつ上がる面もあるので、ランクインしたラーメンの発売年月日を確認してみたところ、10位のごつ盛り以外は全て1970年代の発売開始でした。
因みにそれぞれの発売開始は、カップヌードル→1971年、赤いきつね→1975年、ペヤング→1975年、どん兵衛→1976年
話は変わりますが、今までカップヌードルの醤油、シーフード、カレー別の容量を比較したことはありませんでしたが、上の図を見る限り、それぞれの容量が違って、しかもカレー味の原価率は他よりも少しだけ高そうです。おそらく、カップの中に入っているカレー粉の原料が他よりも高いのだと思います。
POSレジが集計したカップ麺メーカーのシェアは?
POSレジが集計したカップラーメンのランキング表を見れば、日清食品が上位を独占してます。
で、日清食品のシェアが気になるかもしれません。そこでカップ麺メーカーのシェアも円グラフにしてみました。
カップ麺のシェアで、日清食品は東洋水産よりも1.5倍強です。やはりカップヌードルとか、どん兵衛とかのキラーコンテンツがたくさんあると、シェア争いでも優位に立てています。
※ インスタント袋麺なども入れた麺類全体のシェアを見ると日清食品よりも東洋水産の方が若干上回っています(麺類メーカーシェアの図は省略)。
POSレジが集計したカップラーメンのまとめ
スナック菓子と違って、カップラーメンについては、ブランド力があって、レジェンドと呼べるようなラーメンが上位を独占しているので、認知度の低い新参者が上位に食い込むのは難しい。
カップラーメンを買う人は味を重要視しているというよりも、「知っているか、知らないか」でカップラーメンを買うときのカギになる。
カップラーメンのシェアでは、日清食品のシェアが圧倒的。