就職活動で、面接官に「あなたは、英語のほうはどうですか?」と質問されたら、どう答えますか?
こうした質問に対しては「私の英語力はビジネスレベルではありません!」と自信を持って答えます。
このように答えると、仮にTOEICの点数が1ケタだったとしても、事実に反した回答をしたことにはならないうえに、それなりの回答に聞こえて、その場を凌げますw
冗談はさておき、世の中にブラック企業と言われている会社がありますが、そのブラック企業の定義がいまいちよくわかりません。ブラック企業は必然的に離職率が高くなると思ったので東洋経済新報社が発刊している「就職四季報」を調べてみました。
調べてみると、入社後3年内離職率が30%を超える会社がザラにあり、中には70%を超える会社も数社ありました。
そこで今回は人気企業の離職率と平均勤務年数のお話です。
人気企業の離職率と平均勤続年数
以前「電通の離職率と平均年収」という記事のなかで、トヨタや電通、三菱商事、ソニーの平均勤続年数について記載しました。
平均勤続年数については、有価証券報告書を見れば誰でも「無料」で確認することができます。しかし「離職率」については有価証券報告書には掲載されません。そこで就職四季報を覘いてみました。すると意外な結果が、、、
有名企業の離職率と平均勤続年数
※離職率は’09または’10年のデータ
離職率は入社3年以内の離職率です。
上の表にトヨタや電通、三菱商事も加えたかったのですが、就職四季報でもNAで公表されていないようです。平均勤続年数は絶対的に有価証券報告書のなかで記載されますが、「離職率」は就職四季報で公表していない会社もあります。離職率を公表している会社のデータだけ記載しました。
離職率が高いと平均勤続年数が短くなると考えがちですが、このデータを見る限り必ずしもそうではないようです。就職四季報に掲載されている全ての離職率と平均勤続年数を抽出してプロット図を作成すれば、なんらかの関係性は見いだせるかもしれませんが、ここでは省略。
因みに、ワタミやユニクロは離職率を公表していません。
飲食業界の離職率が高いのは容易に想像できますが、コンビニ業界の離職率も意外に高いです。
コンビニ業界の離職率と平均勤務年数
ローソンの離職率(’10年 11.4%)は他社よりも一際低いですが、’09年の離職率は28.7%でした。
話は少し脱線しますが、ノウハウ・暗黙知は人の中に蓄積されるので離職率が高くなるとそれだけ組織にノウハウ等が溜まりづらくなりサービスのクオリティが中々上がらない傾向にあります。特に専門情報や専門知識を提供する組織の離職率が高いと組織力低迷の原因になります。
平均勤続年数上位ランキング
高島屋の’10年離職率は公表されていませんが、’09年の離職率は10.5%でした。
上の表を見るとインフラ系の企業が多くランキングされています。この表以外のランキングを見てもインフラ系の会社が目立ちます。
平均勤続年数が長いということは、居心地が良いということだと思います。
就活生・転職活動する人が見るべきポイント
就活生は会社の将来性や給与水準、社風をチェックすると思いますが、平均勤続年数や離職率も会社の将来性と同様に注視すべき数値でしょう。なぜなら、この2つの数字に労働環境が反映されるからです。
離職率が高いということは、必ず会社内部に大きな問題を抱えているはずです。会社説明会や面接などでは、会社側がこの問題について自ら詳細に説明することはあり得ません。自分で情報を収集し、感じ取るしかないと思います。
また離職率が高いということは、慢性的に人手不足ということです。そこで人材を確保するために、採用担当者は会社の魅力を説明します。これは良くあることで、許容範囲です。ただなかには、人材を確保するために、会社の魅力を過度に説明し、その内容があまりにも現実・実体とはかけ離れている内容になることがあります。この点は注意が必要です。
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