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なぜ脱サラして、コンビニ経営しても成功しないのか?

      2016/03/18

アマゾンで時々、本を買う。中古本の価格が同タイトルの新品よりも価格が低いのは当然なのだが、送料を加えると新品よりも値段が高くなるような値付けされている中古本が意外に多い。ちなみに新品は送料無料です。

中古本の価格+送料 > 新品の価格+送料無料

こんな値付けで中古本を買う人がいるのかが甚だ疑問だし、そもそもプライシングで間違っているのではないか。

さて今日は脱サラして起業を考えている人にとっての参考情報です。

そもそもサラリーマンをしていると理不尽で将来に繋がらないストレスを抱えることが多々あると思う。私もサラリーマンをしていたことがあるので、そんな経験あります(苦笑)。

ところで脱サラして起業する人達のほとんどはFCで独立・起業する人の割合が多いらしい。

そこで脱サラしてコンビニ経営をすると仮定して、コンビニ経営は成功するのか成功しないのかについてデータで確認してみた。


脱サラしてコンビニを経営すると儲かるか?

コンビニ経営をすると黒字になるかケースが多いか赤字になるかケースが多いかについてTKCがデータを公表している。そのデータを見るとコンビニ経営の4割は黒字のようだ(平成25年度8月決算~10月決算、集計コンビニ店舗数:推定340店舗)。

黒字店舗数が4割というのはビミョウだが、以前「飲食店経営は赤字が7割」で記載したように飲食店の黒字店舗数3割に比べるとコンビニ経営は黒字割合が多いことがわかる。

コンビニ経営の損益分岐点比率は驚異の98%

飲食店経営に比べてコンビニ経営は黒字割合が多いのだが、その損益分岐点比率は驚きの98%だ(TKC集計)。この98%という数値はとっても高い数値です。

ちなみに損益分岐点比率は以下の算式により算出する。

損益分岐点比率

損益分岐点比率が高いほど利益が生じにくくて、赤字への抵抗力がないことを意味している。

コンビニ経営の黒字割合は飲食店よりも多い4割で、損益分岐点比率が98%という数値は、「コンビニ経営者を活かさず殺さず」というFC本部の思惑が垣間見えてしまう。

まさにコンビニ経営はヘビの生殺し状態だ。

※ちなみにコンビニの売上高経常利益率は0.5%、飲食店は3%~5%(業態による)
(いずれもTKC集計)

さらに追い打ちをかけるように最近、都内では、「まいばすけっと」というイオン系の小型スーパーが大量出店し、コンビニ経営を逼迫させている。

※2015年2月、ローソン100が260店舗閉鎖されるというニュースが流れましたが、このこともコンビニ経営が“まいばすけっと出店攻勢”の影響を受けていると推測できる。

このようにコンビニ経営の損益分岐点比率を見る限り、脱サラしてコンビニ経営をしても経営自体が厳しい環境にあることがわかる。

まとめ

脱サラしてコンビニ経営するとヘビの生殺し状態になる可能性がある

フランチャイズに関連して、次のお勧め記事があります。

参考:FCは儲かる?有名な飲食フランチャイズ店の平均年商は?

補足

コンビニの損益分岐点比率を見る限り、経営は厳しく、また取巻く環境も厳しくなっている。したがって、ジリ貧になる可能性は高い。ジリ貧になれば、いずれ資金は枯渇してくる。

こうした場合、いかに資金をやりくりするかということが課題になる。

そして資金繰りを改善するための方法は、売上を伸ばしたり、費用を削減することだけが改善の方法ではない。売上を伸ばしたり、費用を削減する以外の資金繰りの改善方法もたくさんある。その方法について、下の本のなかで、かなりわかりやすく、しかも具体的に記載してみました。

※2015年1月20日の東京商工会議所が発行する新聞や東京CPAニュースでも紹介されました。

アマゾンにてなか見検索をクリックすると、本書の中身の一部をサンプルとして見ることができます。

購入特典:資金繰り表無料ダウンロード


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