Vita Ricca.

公認会計士が伝えるビジネスハック。

NISAで損をしないために日経新聞の記事を裏読みする

   

先日、「ポテトチップスの歴史と重量の変遷を斬る」という記事を書きました。近所のローソン100に行ってみると、この記事のなかで紹介したグラムあたり重量が最安値で、ローソンPB商品うすしおポテトチップスが店頭から姿を消してました、、、

さて今日は日経の記事に、NISAについての記事「NISAの恩恵と損する確率 長期データで探る」を見つけたので、この記事について記載してみます。


NISAで得するか?それとも損するか?

まずNISAについて、簡単に説明すると、一定の制限のもとで投資に関する売却益や配当が非課税になる制度です。

そして今日の日経の記事によると

5年間、株や投資信託の売却益や配当が非課税になる少額投資非課税制度(NISA)。本当に有利なのか、そして、成功確率の高い方法は何なのか。「5年間」という制約を前提に、長期の過去データから探る。
 
元本100万円を国内株式に5年間、投資していたとすると平均11万円お得だった――。NISAのような非課税口座が過去に存在したと仮定し、投資を始めて5年後の手取り額が、課税口座よりどれだけ大きかったかを試算した結果だ。

 試算は金融助言会社イボットソン・アソシエイツ・ジャパンに依頼。1970年以降、1年ずつずらしながら、それぞれ5年間の収益を計測した。

試算する期間によってNISAの計測結果は異なる

この日経の調査によると

まず課税口座(税率は20%と想定)の場合、元本100万円は5年後に平均して135万円になった。一方、非課税口座なら146万円に増えていた。両者の差である11万円分が、非課税口座がもたらす恩恵だ。

この調査のポイントは「1970年以降」が試算対象期間になってるということです。

試算対象の開始年度を「1970年」ではなく、たとえば「1990年」にすると試算の結果は全く異なるはずで、日経の記事の内容も「NISAは損する」となっていた可能性もあります。

イボットソン・アソシエイツ・ジャパン以外にもマーケットを分析している会社がありますが、その会社の調査結果によれば

1970年から2012年の間のマーケットのリスク・プレミアムは4.03%
1990年から2012年の間のマーケットのリスク・プレミアムは▲3.34%

です。

このデータからもわかるように、対象期間をいつにするかによってNISA利用の試算結果は全くことなります。

NISAで損するか否かは結局、誰もわからない

結局、株式市場が将来どうなるかは誰もハッキリはわからないのでNISAで損するのか恩恵を受けるのかもハッキリはわかりません。記事を鵜呑みにするのは危険。

ただ日経の記事の後半にもあるように、利益が出た時点で売却すれば損する可能性は低くなるはずです。

日経記事
http://www.nikkei.com/money/features/37.aspx?g=DGXNZO6956484008042014PPE000&n_cid=DSTPCS008



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