デット・エクイティ・スワップ【DES】
2016/01/23
W杯が開催されて既に日本も2試合消化しましたが、未だに勝ち点1。日本と強豪国を比較して一番感じるのは、パスのスピードのように感じます。
強豪国と日本のパススピードで100M走をすると、強豪国のパスがゴールしても日本のパスは65mしか進んでいないような気がします。
W杯開催以降ザックはメディアに叩かれがちですが、4年間日本のために尽力してくれたので、結果というお土産を持たせてイタリアに帰してあげたいです。手ぶらで母国には帰させるのはマズイ。お土産がないと、ザックの今後の仕事に影響します。
次戦で発揮できるか、サムライブルーの義理。
さて今日はデット・エクイティ・スワップについて簡単に解説です。
デット・エクイティ・スワップとは?
デット・エクイティ・スワップは、通称、DESと言いますが、債務の株式化と日本語訳されることが多いように思います。
この債務の株式化とは、簡単に説明すれば、負債を株式(資本)に振替えるということです。
以下の図を見れば、DESは一目瞭然です。
DESを実施し、負債600が資本金に振替わっています。これがDESのイメージです。
参考記事
「ビジネスマンのための財務諸表の読み方」
デット・エクイティ・スワップのメリットは何か?
負債を資本に振返れば、当然、負債は減少します。反面、資本が増加します。結果として企業の債務超過が解消されることがあります。これがDESのメリットの1つです。
債務超過の解消が会社の取引上、どういうメリットがあるかは賢明な社長またはビジネスマンであればすぐに気づくはず。
私も仕事上、相当いろんな企業に伺ってますが、容易に資本に振替え可能な借入金を抱えている企業は非常に多いです。
実際、DESを実施する場合には帳簿上の処理と増資の手続き(登記含む)が必要になります。
デット・エクイティ・スワップの留意点は?
DESを実施する結果、資本金が1億円を超えることになる場合には新たな税金が発生することになるので注意です(外形標準課税)。これは気を付ける必要あり。
ただ中小企業の場合には、1億円を超えるケースは少ないと思います。
その他の留意点として、会社の状況によって他の税金も発生する可能性があります。
DESは事業再生スキームの一環として利用されることが多いです。
しかし、通常の増資の際にも利用することがあります。
今では相当著名になってしまったA社(非公開)がありますが、A社も社長からの借入金についてDESを利用して増資していました。
DESは資本金を増やす1手法としても利用できます。
レコメンド
-
1
-
節税策も伝授!初心者のための株式会社 設立手続きのすべて
今回は株式会社設立の手続きを3つのステップに分け、しかも法改正などの最新情報も含 ...
-
2
-
【保存版】無担保・無保証で借入できる中小企業経営力強化資金とは?
今回の記事内容は既に他のBlogでもご紹介しましたが、ご興味のある方が多いのでこ ...