東京オリンピック前に不動産価格が下落するのはやっぱり本当っぽい件

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サスペンスドラマなどで、手っ取り早く、しかも簡単に「犯人」がわかる方法があります。それは配役やキャスティングで犯人を推測することです。ドラマの中で、犯人役もそれなりの重要性があるので、あまりにも無名な役者が犯人役をやることはありません。それなりに知名度のある役者が犯人役を演じることが多いように思います。

この方法を使えば、ストーリーの中の伏線を読まなくても、ドラマのかなり早い段階で「犯人」がわかってしまいます。しかも高い確率で的中します。

さて今回は不動産のお話です。

東京オリンピック前に不動産の価格は下がるの本当の話？

以前「POSデータにみるお菓子の売行き状況」の冒頭で、ちょこっと不動産のババヌキについて記載しました。

その記事の中で、不動産に関して下のような内容を記載しました。その内容を要約します。

一部の開発エリアを除いて、東京オリンピックが終わったら不動産の価格は下がると思っている人も多いと思います。価格が下がると誰もが予想する不動産をオリンピック終了後に買う人はいなんじゃないでしょうか(もちろん居住目的の不動産売買は除く)。

とすれば、東京オリンピック終了後はもちろん、オリンピックが近付くにつれ、売れない可能性が高くなる不動産への需要は減少すると予想できる。需要が減少すれば、徐々に価格は下がり出す。したがって、東京オリンピック前に不動産の価格は下がる。

このことから考えれば、東京の不動産はオリンピック前の今が買い時なのではなくて、今が絶好の売り時なのではないでしょうか。オリンピック前に価格が下がり始める東京の不動産に関しては、既にババヌキが始まっているかもしれません。

東京オリンピック開催決定以降、ネットやチラシ広告などで不動産広告をたくさん目にするし、不動産の購入を煽るようなコピーもたくさん見かけます。

東京の不動産は今が買い時ではなく、絶好の売り時で、オリンピック開催が近付くにつれ、徐々に買い手は少なくなるはず。買い手が徐々に少なくなれば、不動産の価格は徐々に下がり始める。「その時」、ババヌキが終了する。

不動産業者が売買を仲介すれば3％の仲介手数料が懐に入るので、不動産業界にとって売り時の今は将に商売時です。あのソニーも不動産業に参入したことだし。

不動産で、誰がババを引くか？

東京オリンピック開催前から不動産の価格は下落するというのは、もはや定説になりつつあるようです。その下落のときに不動産を抱えてた人がババヌキで負けることになる。

ババを引くのは、不動産業者のなかでもリスクテイカーな不動産業者や、情報に疎いエンドユーザーでしょう。

ババヌキ終了の直前は、詐欺に近い営業トークでリテラシーが高くないエンドユーザーにババを引かせようとする業者も登場するはずです。

ババを持ったままだと、業績に大打撃を与えるし、当然、倒産する不動産会社も出てきます。

エンドが不動産のババを引くとどうなるか？

結論から言うと、ババヌキが終わった後は借入残高よりも不動産価格が下がるので、その不動産を売却し、売却代金で借入を返済しようとしても、すべての借入額を返済できないので、不運にも借入だけが残ります。

※通常、一部の富裕層を除き、不動産を購入する際は借入をしています。

不動産の営業マンは不動産を「売る」ことが仕事で、売った「後」の購入者個人の財務状況の行方まで把握していないと思いますが、実際のところは、借入残高 ＞ 不動産価格という状況を目にすることが多々あります。

まとめ

東京オリンピック前に不動産のババヌキは終了する

最後に付け加えますが、合理的に考えれば、やはり不動産価格は東京オリンピック前から徐々に下がるはずです(暴落はしないと思います)。

ただ行動ファイナンスという分野があるように、市場が合理的に動かないこともあります。

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